裏地つきパッチポケットの作り方
2017/10/25
裏地つきのパッチポケットの作り方です。
コートのポケットなど、ポケットにも裏地がつくやり方です。
裏地をしっかり控えておかないと、ポケットを見頃につけたときに、
裏地が見えてしまいます。
裏地の控え方のコツを紹介しますね。

型紙。ポケットの大きさなどは、ご自由に。
または、お手持ちのレシピ通りでも。
今回は、横が15センチ、縦が16.5センチのポケットにします。
上4センチ分 見返しです。(3センチでもよかったかも)

ポケットの裏地。
15センチ×12.5センチ。
この15センチは、表地と同じ横巾。
12.5センチというのは、
表地の縦の長さ16.5センチから見返しの4センチを引いた長さになります。
つまり、本体-(ひく)見返し=(イコール)裏地 です。
ちなみに型紙に縫い代は含まれません。

見返しを折って、裏地と突き合せたら、表地と同じ大きさのポケットになります。

表生地を裁断します。
縫い代はそれぞれ1センチとります。

裏地の縫い代は0.8センチにします。
もっと分厚い生地の場合は、0.7くらいにしてもいいかも。

縫い代の差、2ミリ

この縫い代の差によって、裏地が控えられます。

見返しのラインにアイロンをかけておきます。
見返しが4センチ幅、縫い代が1センチなので、上から5センチのところに
アイロンかけておきます。

アイロンで折ったところより上(見返し部分に接着芯を貼ります)

裏地と表地を中表に合わせます。

縫い合わせます。返し口3分の一ほど縫い残します。

さっき、アイロンをかけたところでもう一度折り、
今縫ったところを縫い代を裏地側にアイロンで倒します。

縫い残したところは、こんな風にあいたままです。

2ミリ、縫い代に差があります。

裏側にして、周りをぐるっと縫います。

この時、2ミリの縫い代の差がついたまま縫わないで、
布端を揃えて縫います。
こっち側の縫い代を揃えるということは・・・・

反対側の縫い代の差は、さらに大きくなります。

とりあえず、向こう側の縫い代を合わせて縫いました。
次に、底の部分を縫うわけですが、
こっち側の縫い代に大きく差が出たままです。

その差を無理やり合わせて・・・・

ちょっと引っ張り気味にして、底を縫います。
その後、こっち側の縫い代も無理やり合わせて縫います。

2ミリの縫い代の差をものともせずに周りをグルリと縫いました。

横からみると、ちょっと浮き上がっているのがわかりますか?

表生地が余って、だぶついているのが、わかりますか?

ひっくり返して、カタチを整え、アイロンをかけます。

ちょっと裏地側の縫い代が控えられたのがわかりますか?
裏地付のポケットって、時々、ステッチの隙間から裏地が見えてしまうのが残念ですよね。
このように、「裏地を控えて」ポケットを作ると、仕上がりがスッキリきれいです~。

返し口のここは、手まつりして縫い閉じてもOK。

ステッチがかかっても、問題なければ、ステッチしつつ、縫い代を縫い閉じてしまうという
やり方でもOKです。

表側まで通したステッチで、結果、返し口も縫い閉じることができます。

表からみると、こんな感じ。
わかりやすくするために、目立つ色の糸を使いましたが、もちろんみなさんは、
同系色の目立たない色の糸を使ってくださいね。
それでは、洋裁ラブな皆さんのお役に立てれば幸いです。
アディオ~ス。